小学1、2年生のころの作文は、誰でも教えられます。
また、今は作文の書き方という本もいろいろ出ています。
そこで、お母さんが教えることがあります。
お母さんが教えると、子供の作文はいったん上手になります。
しかし、しばらくすると、作文が嫌いになってくるのです。
もちろん多くの例外はあります。
しかし、お母さんが教えると嫌いになるというのは、大きな傾向としてあるのです。
その理由は、親はつい教えすぎてしまうからです。
これが、算数の勉強や国語の漢字書き取りの勉強であれば、教えすぎても問題はありません。
勉強そのものがあまり負担のあるものではないからです。
しかし、作文は、子供がそれなりに気合を入れて書くものです。
その書いたものに、あとからアドバイスを受けると、自分が一生懸命にしたことが否定されたように感じるのです。
そういうことを積み重ねているうちに、子供は作文を書くことが嫌いになってきます。
よく、親に、「次、どうやって書くの」と聞く子がいます。
そういう子は、それまで書いたあとに、すぐ注意されてきたので、注意される前に親に聞いておこうと思うようになったのです。
こういうことが続くと、やがて作文を書きたくなくなります。
そのときに、作文を習うということを提案しても、子供は、作文に対する拒否感があるので、なかなかやろうとしません。
だから、小学1、2年生のうちに、作文を習うことがいいのです。
そして、お母さんの役割は、作文を直すことではありません。
作文の題材作りを手伝ってあげることと、子供が作文を書いたあとは褒めることなのです。