これからの教育は、宿題やテストを通して、学校で先生が教え、生徒がただ受け身に答えを身につけるだけの学習ではなくなります。
生徒は、基本的な学力は家庭で習得し、同じ学年の生徒どうしの知的な交流はオンラインの「少数クラス」で行うようになります。
(少人数というのは10~30人というニュアンスで、少数というのは2~5人というニュアンスで考えられるので、今後、言葉の森のクラスは、少数クラスと呼びたいと思います。)
従来の主に記憶力と記憶にかけた時間によって育った学力のほとんどは、近い将来、AIによって代替されるようになります。
すると、人間の行うことのほとんどは、AIの利用が中心になります。
しかし、利用の仕方を学ぶことは、人間が本来育てるべき学力ではありません。
本来の学力とは、思考力、創造力、共感力を育てることです。
その学習の準備のための手段としてAIの利用があるのです。
言葉の森では、現在、子供たちに、作文をはじめとするさまざまな学習クラスを開いています。
それらは、国語読解、算数数学、英語、基礎学力、総合学力、全科学力、創造発表、プログラミングなどのクラスです。
これらのクラスで行う教育には、まだ従来の「教える教育」という要素が残っています。
しかし、これからは、「教える」要素は、AIでカバーできるようにしていきたいと思います。
そのために使うツールとして、ChatGPTのGPTsを考えています。
そして、実際の授業では、子供たちが受け身で教わるのではなく、自分たちで考え、創造し、発表し、相互に質問や感想をやりとりする時間を充実させていく予定です。
そういう主体的な学習を通して、子供たちはこれまで以上に高度な学力を身につけていくのです。