https://youtu.be/3BhrqnGx9K4
具体的な話と根本的な話を書いたので、今回はその中間の話です。
子供たちの新しい教育を支えるのは、先生です。
AIとオンラインの仕組みは、教育の環境として大きな役割を果たしますが、基本的に、人間は人間によって育ちます。
ところが、今、学校や塾で行われている教育では、先生は、限られた短期間しか子供たちを担当しません。
普通は1年か2年の担当期間です。
そして、その担当期間の目標は、子供たちの成績を上げること、あるいは子供たちが問題なく学校や塾での生活を過ごすことです。
江戸時代の寺子屋教育は、先生が子供たちの一生の成長に関心を持つ教育でした。
先生は、勉強だけでなく、子供たちの生き方に関心を持っていたのです。
その証が、寺子屋時代の子供たちが先生をしのび作った筆塚が今も各地に残っていることです。
先生と生徒の関係が意味を持つためには、先生が一生子供たちに関心を持ち、子供たちが一生先生を慕うような教育を取り戻す必要があります。
そのために、大事なことは、先生の給与です。
子供たちの保護者から受け取る受講料だけでは、十分な給与を確保することができません。
先生という仕事は、もっと高額の給与を受け取るべきです。
だから、教育機関が、生徒からの受講料以外の収入を作り出す必要があります。
それが、例えば、言葉の森では、AI森リンの販売で収益を上げることです。
言葉の森以外の教育機関でも、新しい創造を行うことによって、それを教育を担う先生に還元する必要があります。
更に言えば、日本全体での創造的な教育が、日本全体の創造的な発明や発見を生み出し、日本全体を豊かにする必要があります。
創造教育が創造文化を生み出し、それが教育に還元されるというサイクルを作ることが日本の教育と文化の目指す未来の方向なのです。
※これまでの記事で、タイトルに入れた冨山和彦さんの話自体は書きませんでしたが、内容的には多くのことを参考にさせていただきました。
多くの方が、「ホワイトカラー消滅」の本を読まれるといいと思います。