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森リン点における語彙の評価の説明  2025年2月14日  No.5288
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 森リンによる作文の評価は、語彙力の評価を中心にしています。

 人間の感覚で、「読み応えのある作文」と感じるものは、語彙の評価において点数が高いことと相関関係があります。

 しかし、人間は、その感覚の理由を説明できません。
 「何となく、こちらの作文の方がよく書けている」というところまでしか言えないのです。

 しかし、森リンの語彙の点数を見ると、その「よく書けている」という理由が数値となって表されます。
 それは、ほんのわずかの数値の差であることが多いのですが、それでも客観的な評価ができるので、今後の作文の勉強の方向がわかります。

 ところで、語彙力は、すぐに伸びるものではありません。
 数学や英語は、がんばればがんばっただけ成績が上がるのも早いのですが、作文や読解はそうではありません。
 それは、作文力や読解力は、知識や方法によって身につける力ではなく、トータルな日本語の力によって身につけるものだからです。

 日本語力の基本は、読書の量と質です。
 作文や読解の勉強は、まず本を読むことから始まるのです。

 しかし、知識や方法として作文や読解を上達させる道もあります。
 作文の場合は、森リン点を参考にすることです。

■思考語彙は、説明や感想を書く力です。
 作文のそれぞれの段落の結びに、自分なりの思ったことを書くとか、最後の段落の感想や意見を短く終わらせずにじっくり書くとかいう方法が役に立ちます。

■知識語彙は、調べたことや知識やデータを実例として取り込むことです。
 調べなければわからないような実例は、難しい実例であることが多いので、難しい言葉が多い作文は、自然に知識語彙が高くなります。

■表現語彙は、多様な語彙を使うことです。同じことを説明する場合でも、同じ言葉ではなく多様な言葉を使って書くと表現語彙が高くなります。
 表現語彙は、主に社会実例と関係があるので、硬い多様性とも言えます。

■文化語彙は、やはり多様な語彙ですが、主に体験実例に基づいた語彙と関係があるので、柔らかい多様性と言っていいと思います。

■字数は、学年の200倍が基準なので、小1は200字、小2は400字、小6以上は1200字を基準としてください。
 字数がそれ以上長くても、語彙の点数には関係しません。

 森リン点を上げることを目安にして、作文の勉強を進めていきましょう。

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