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ChatGPTを使った勉強の例――数学は、似た問題も出してくれる  2025年4月10日  No.5327
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 中1の数学の問題で、生徒から質問がありました。


 答えは、こうなっています。


 答えを見てもよくわからない、という質問でした。

 そこで、ChatGPTに聞いてみました。
 ChatGPTは、ファイルのアップロードができます。
 無料版でもできますが、回数やファイルサイズに制限があります。

 ChatGPTに聞くときは、問題を聞くだけでなく、問題と解答をセットで聞くことが大事です。

 これは、生徒がお父さんやお母さんに聞くときも同じです。
 数学の先生であっても、問題だけを聞くのでは、なかなか答えられません。
 質問は、問題と答えをセットにして質問することが基本です。

 さて、ChatGPTの解説です。

●自分
3(2)のところがよくわからないので、問題と答えを送ります。
解き方の説明をしてください。

◆ChatGPT
了解です!
では、演習問題Bの**3(2)**について、問題文と解答を確認しながら、ていねいに解き方を説明します。

【意図】
これは「12でも16でも割り切れる」ような自然数、つまり「12と16の公倍数」のうちで、**最小のもの(最小公倍数)**を求める問題です。

【解き方の手順】
① 12と16を素因数分解する
12=2×2×3
16=2×2×2×2

最小公倍数は、両方の数に共通する素因数の最大の指数でかけたもの。
つまり:
2は2の2乗と2の4乗→大きい方の2の4乗
3は12しかないけど、片方にあるので入れる→3の1乗
したがって
2の4乗×3=48

【ポイント】
「両方で割れる」→ 公倍数を考える
「最も小さい」→ 最小公倍数を求める
素因数分解 → 最大の指数でかける

●自分
ありがとう。
じゃあ、例題をひとつ作って。

■ChatGPT
もちろん!じゃあ、素因数分解の練習にちょうどいい例題を出すね

【例題】
18と24の最小公倍数を求めなさい。

解き方がわからなかったらヒント出すよ?

18と24の最小公倍数、
まずはそれぞれを素因数分解
そして「大きい方の指数」でかけ算って流れでいけるよ!

できたら答えを教えてね。一緒に確認しよう!


 なかなか人間味のある応答です(笑)。

 ChatGPTのいいところは、
・いつでも忍耐強くにこやかに教えてくれること
・どんな初歩的な質問でも教えてくれること
・必要に応じて、似た問題を出してくれるなど発展させられること
です。

 ときどきある欠点は、
・自信をもって間違ったことを言うことがあること
です。

 中学生以上の人は、ChatGPTを活用して勉強していきましょう。

233-0015 横浜市港南区日限山4-4-9言葉の森オンラインスクール 電話045-353-9061
 
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