● 要約 —要約を200字ぐらいでまとめる— (感想文の場合)
長文の要約の練習です。慣れるまでは、三文抜き書きと同じように考えて構いません。慣れてきたら、そこに自分の言葉を補いながらまとめてみましょう。
● 書き出しの工夫 —会話・色・音・情景で書き出す—
書き出しに、会話、色、音、情景を入れて、読み手を引きつけるような効果を出します。
例:「やったあ。」僕は大声を出した。明日は休みだ。
例:赤い夕日が西の空を染めている。やっと練習が終わった。
例:ガーン。僕は目の前が真っ暗になった。
例:窓の外から広い公園が見える。私の部屋は二階にある。
● 体験実例 —自分らしい体験実例を書く—
作文の場合も、感想文の似た話も、自分が実際に体験したことをくわしく書いてみましょう。
● たとえ —まるで…のよう—
小学校高学年は、たとえが自由に使える学年です。このころになると、表現の要は、「たとえ」から「名言」に移っていきます。つまり、たとえを使って事実を個性的に表現する書き方から、名言を使って意見を個性的に表現する書き方に移行していきます。中学生以上になると、たとえを多用した文章はかえって幼稚な印象を与えるようになってきます。小学校高学年では、たとえの指導をするとともに、将来の名言の指導の前段階として「ことわざの引用」の指導をしていきます。
● ユーモア表現 —ユーモアのある表現(笑)—
読み手を笑わせるような表現を入れます。自分の失敗談を書いたり、物事を大袈裟に書いたりするとよいでしょう。
● 一般化の主題 —○○○は人間にとって…である—
作文の結びに大きくとらえた感想を書く練習です。小学6年生以上は、ものごとを一般化して書く力がついてきます。例えば、「私の家族」という題名で作文を書いた場合、中学年では、「これからも楽しい家族でいたいです。」のようなまとめ方で終わることが多いものですが、高学年では、「家族というものは人間にとって、心のよりどころとなるものだと思う。」のようなまとめ方ができるようになってきます。しかし、この一般化の力はまだ充分ではありませんから、先生の方でヒントを指示してあげる必要があります。
高校生以上で一般化の主題を書く場合は、構成メモの段階で先に一般化の主題を考えておき、その主題に合わせて実例を書くという書き方をしていくのが理想です。小学生では、そこまでは要求できないので、実例を複数書いてから、その実例に合わせて一般化したまとめ方をするように指導していきます。
例:(私の友達という作文を書いたあと)友達というものは、人間にとってその人を映す鏡のようなものだと思う。類は友を呼ぶということわざがあるように、私も友達にふさわしい人間になっていきたい。
● 引用はただし書きで —ほかの人の文章を引用するときは明示 —
ほかの人の文章を引用するときはわかるようにしておく。
● 一文百字以内 —一つの文が百字をこえないように —
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