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暗唱の文章が現代文なのは―質問に答えて  2009年8月7日  No.582
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 小4の保護者の方から、「暗唱する文章の選定の基準」についてご質問をいただきました。

 以下は、そのご質問に対してのお返事で、父母の広場に掲載したものです。



 暗唱の文章は、現代日本語の文章(主に説明文)としています。それは、暗唱を読解力と作文力に結びつける学習と考えているからです。

 暗唱というと、平家物語や論語や般若心経などの有名なものに限るというイメージが今の日本の社会にはありますが、その暗唱は文化的な観点の暗唱であって、教育的な観点の暗唱ではありません。今の日本で素読や暗唱を指導しているほとんどの人がこの区別を理解していません。

 江戸時代の素読教育においても、決して四書五経の素読ばかりをしていたのではなく、むしろ往来物というそれぞれの仕事や生活に密着した手紙の書き方の素読が学習の中心でした。

 また、言葉の森の暗唱は、暗唱する文章そのものに文化的な価値があると考えるよりも、暗唱の仕方を身につけてそれを自分の学習に応用できるようにすることを目標としています。

 しかし、暗唱だけではやりにくい面もあるようですので、今後は暗唱と従来の音読の両方をできるようにしたいと考えています。

233-0015 横浜市港南区日限山4-4-9言葉の森オンラインスクール 電話045-353-9061
 
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