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作文力と読解力と音読の関係  2006年7月18日  No.82
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 作文力をつけるためには、読む力をつけることと書き慣れることが基本です。そのほかのさまざまな指導は、いずれもこの二つの能力(読解力、書き慣れ力)が育ってからできるようになります。
 世の中の作文指導の多くは、作文力をそれだけで取り上げて指導しようとするので、力のある子はその指導に応えることができますが、読む力や書き慣れる力のない子には通用しないのです。

 さて、では読解力はどのようにして身につくかというと、それは難読と復読によってです。つまり、自分の実力よりも少し難しい文章を読むことと、それの文章を繰り返し読むことによってです。

 ところが、口で言えば簡単そうに見える難読の復読も、実際にやってみるとなかなかできません。それは、難しい文章を繰り返し読むという作業は、その性質上どうしても形だけのものになってしまいがちだからです。
 そこで、音読が出てきます。音読をすることによって、形骸化しがちな難読の復読という勉強に中身が伴うようになります。声を出さなければ斜め読みになってしまうところを、声を出すことによって、しっかり内容を読む意識がついてくるのです。

 ところが、ここでまた問題が出てきます。
 毎朝時間を決めて音読する習慣がついている子は、難読の復読の音読という勉強方法でやっていけますが、多くの子はそのような習慣をつけることがなかなかできません。というのは、音読をするという勉強は簡単なように見えて、実はスタートするときの敷居が高い勉強だからです。ちなみに、敷居のいちばん低い勉強は、読書好きな子にとっての読書です。

 では、敷居の高い音読をどう継続したらいいのでしょうか。

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