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作文力と読解力と音読と聴読と速度の関係  2006年7月19日  No.84
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 読解力をつけるためには難読の復読が必要でした。
 それが形骸化しないために音読が有効でした。音読の敷居を低くするために聴読という仕組みができました。
 しかし、敷居の低い勉強は受け身の勉強になりがちでした。

 そこで出てきたのが速度です。
 読む方に関しては速読、聞く方に関しては速聴です。
 スピードを高めると、人間は自然に意識を集中させます。意識を集中させないと、速度についていけないからです。

 速読や速聴については、右脳が鍛えられるとか、大脳が活性化するとかいうことも言われています。しかし、そういう効能はさておいて、何よりも速読や速聴によって意識が勉強に集中するということがいちばんの効用です。

 速読で5000字や1万字読む人もいるようですが、それは内容を伴った読み方ではありません。小説のような本をあらすじを把握するために読むのでしたらそういう読み方も可能です。しかし、普通の説明文で内容を理解しながら読む場合は最高で2000字程度が速読の到達点になると思います。
 すると、速聴も普通の音読の2倍速から3倍速あたりまでが理解しながら聴き取る限界になると思います。

 速読や速聴は、それ自体が目的なのではありません。速く読み速く聴くことによって、読むことに集中することが目的です。
 真の目的は難読の復読で、そのための手段として音読と聴読があり、その音読と聴読の手段として速読と速聴ががあるという関係です。

 読解マラソンでは、今後速読と速聴を組み合わせた指導をしていく予定です。

233-0015 横浜市港南区日限山4-4-9言葉の森オンラインスクール 電話045-353-9061
 
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