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作文の勉強の指針としてアルゴリズムを公開  2006年7月26日  No.91
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 グーグル以前の検索エンジンは、あるページに含まれるキーワードを合算しただけでした。グーグルはこれに対して、そのページに対するリンク数という考え方を打ち出しました。
 しかし、グーグルの評価が、単純に被リンク数を加算するだけなら、相互リンクを増やしたサイトがトップに立つはずです。しかし、必ずしもそうならないのは、被リンクの質を評価に付け加えているからです。これは、評価の高いところからリンクを受けているサイトは、高評価にするというだけではありません。評価の低いサイトからリンクを受けているサイトは、減点にするということも行っているはずです。この裏技破りによって、グーグルの評価は妥当性を維持しつづけているのです。

 森リンの評価も、これに似ています。
 森リン以前の文章評価は、おおまかに言えば、ある文章の中にあるプラスの要素を合算しただけでした。例えば、句読点の数が妥当であるとか、高度な語彙が多く使われているとか、接続語の数が多いとかいう要素にそれぞれ配点を割り当てて合算していました。評価の正確さを追求すると、要素の数を増やしていかなければなりません。そして、評価の仕組みは、作った人にもわかりにくいブラックボックスになっていきました。
 森リンの評価は、もっとシンプルです。更に、そのシンプルさに加えて、語彙間のバランスを評価の中に組み入れています。このバランスの評価が、いわゆる裏技に対応する仕組みになっています。

 グーグルは、検索のアルゴリズムを基本的に公開しています。しかし、裏技に対抗するアルゴリズムまでは公開していません。もしそこまで公開すれば、検索の妥当性という本来の目標を離れて、裏技への対応のいたちごっこが始まってしまうからです。
 グーグルがアルゴリズムを公開しているのは、それを公開することによって、よりよりサイト作りの指針が提供できると考えているからだと思います。
 森リンも同様に、作文の勉強にプラスになる指針作りのために、アルゴリズムを公開していきたいと思っています。

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