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恥をかく前に・・・・
ウグイス の広場
惇平 あはえ 中2
 ホテルのロビー内でたむろっている人達がいるのは、ホテル側が「仕出しや」
に頼み、それを注意する事によって「周囲の客」が「ホテルのロビーであんなこ
とをしては行けないんだ」と学ばせるためである。また、ある女性がちらりと
指をあげ寄ってきたボーイに「お手洗いはどちら」と聞く。これが「これこそ
が都会人」というものである。そしてそれを見ていたいわゆる「どうしようも
ない田舎者」が「なるほど、そうなんだ」と理解し、それを取得する事によっ
てホテル側から雇われ、次の「田舎者」に教えて行く。
 
 初めて行く場所にいる時は、みな「田舎者」である。例えば、私が音楽教室で
販売している楽譜を見ている時、ある40~50代くらいの夫妻がやってきた。二
人はギターのレッスンを申し込みにきたようで、見るからに「初めてここにき
たぞ」というふいんきだった。「田舎者」である。ギターなどは月額4500円~
位が普通だが、その夫妻は「高い!」そして「こんなに高いのか?」とぐちをこ
ぼしていた。受付の女性は「はぁ」と苦笑いをしていた。確かに何も知らない人
がその額を見れば、高いと感じるかも知れない。しかしそれは大きな間違いで
、それを聞いていた私は思わず吹き出してしまった。そしてその夫妻はきわめ
つけに「一月位やってみるか?」「そぉねぇ、それで上手くなれればいいけど
」と会話。『一月でジャカジャカ引けると思ったら大間違いだゾおじさん!!
』と心の中で思いっきり突っ込んでる自分が見えた。実際受付の人も驚いたよ
うで、「もう少しやった見てはどうですか」とすすめていた。
 
 また、私自身が「田舎者」になった事もあった。ある高給レストランに招かれ
た私はたくさんに並べてあるフォークやスプーンを見て『ヤバイ』と直感した
。『このたくさんある道具を一つも間違えずに食べられるわけがない。もし間
違えるなら恥という奈落の底にまっさかさまだ』緊張が走る。誰かが行動する
のをまねしようと行動をうかがい始めた。しかし幸いな事に周りの人も私と同
じ「田舎者」だったため、「ここはこう使うんじゃないか?」と言ったりしてきゃ
ーきゃー言いながら食事したのを覚えている。
 
 このように知識の少ない状態で知らないところで何かしようとすると、恥を
かいてしまう事がある。『備えあれば憂いなし』と言うように、そのことにつ
いて誰かに聞いたり調べたりする事によって、恥ずかしい思いをするのを避け
ていきたいと、私は思う。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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