| 楽しい夕食 |
| オナガ | の | 村 | の広場 |
| 慈子 | / | こち | 小6 |
| 修学旅行の一日目、みんながぞろぞろと、食堂へ向かう。今日の夕食はこの |
| 場所で有名な、「う」が飲み込んだ魚、「あゆ」だった。そのあゆは、フライ |
| のものと、そのまま焼いたものとがあり、同じ皿に並んでいた。 |
| 私たちは、座席に座り、お祈りを済ませると、まず「あゆのフライ」お食べ |
| 始めた、すると、 |
| 「にがーい、何これー。」 |
| とこんな声が食堂に響き渡った。みんなも同じように「あゆのフライ」を食 |
| べてみると、同じく「にがーい。」と言う声を出したのだった。 |
| この事がきっかけで、みんなは「あゆのフライ」を一つ食べて止めると、ほ |
| かのものを食べ出した、 |
| この後、「あゆのフライ」よりまずいものは、でなかった。そしてとくに、 |
| 人気だったのが「みそ汁」だった。 |
| なんとなく横浜の味とは違い、この御みそ汁の方が美味しかった。 |
| 夕食後は、苦かった「あゆフライ」の事と、美味しかった「みそ汁」の事で |
| はなしが持ちきりだった。 |
| 後で思ったことは、なぜ焼くと美味しいこのあゆが、フライにするとひ学な |
| るのかが、今でも不思議でたまらない。 |