自然美を |
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ひまわり | / | あなつ | 高1 |
美とは本来、自然の造化による創造物の性質をいいあらわす言葉である。美と |
いう与えようと自然が望んだ結果与えられた性質ではなく、自性としてそうな |
った性質である。この美に惹かれ、あやかろうとして、人間は創作活動を営ん |
だ。しかし近代では、美の基準は個性におかれ、醜と対立する美という範囲内 |
でしか考えられなくなり、自ら美の次元を低い段階に限定する状態となったの |
であった。 |
いきなり、美しいものはなにがあるか問われた時、パッと頭に浮かんだ物が |
、芸能人だった。これは悲しいことだと思った。この世界には美しい物がたく |
さんあるのになぜすぐ頭に浮かばないのだろう。やはりそれだけ「美」のスケ |
ールが小さくなって身に付いているのだ。 |
確かに美しい人は、美しいと言える。しかしそれは、何かが足りない低レベ |
ルな美なのだ。ある芸能人の場合、美しいと言う人もいるが、やはりそうでは |
ないと言う人もいるだろう。それは、「美」に余分なものがついて様々な考え |
がぐるぐる出されるからだ。では、赤ん坊の笑顔はどうだろう。これはだれが |
みても、幸せになれるくらい美しい。考え方とか、そんな堅苦しいものなど出 |
てこないで、自然にすっとそう思えるのだ。赤ん坊は、皆を幸せにしようとか |
、そんなこと考えているはずがなく、無邪気にただ、笑っているのだ。 |
自然美はたくさんある。空、海、木々、花…。これらは本当の「美」を持っ |
ている証拠に、私達を幸せな気分にしてくれる。しかし最近では、このような |
自然美にふれる機会がなくなりつつある。ビルが立ち並び、空などほとんど隠 |
れてしまい、道路添いには人工的な木々が並ぶ。そして時間に追われる毎日… |
。これが原因で、どんどん「美」の意識レベルが低下して、本当の「美」を忘 |
れてしまうのだ。これからもっと人間は、自然美にふれていく必要があるのだ |
と思う。 |