これからのアニメ |
アジサイ | の | 道 | の広場 |
Lisa | / | あいす | 高1 |
誰もが知っているアンパンマン。正義の味方アンパンマンが悪者のバイキン |
マンを倒すというのが、おなじみの内容だ。しかし、いつみてもアンパンマン |
とバイキンマンの心の距離は縮まらない。相手になにが不足で、どうすれば歩 |
み寄れて争わずに済むのか、問題を根っこから解決しようとする場面を目にす |
ることはない。これでは、純粋な子供の心に悪影響を及ぼす危険性がある。最 |
も子供が影響されるアニメ番組なのだから、悪者を全て否定し、正義の味方の |
全てを肯定してしまうという偏った番組内容ではなく、悪者にも良いところが |
有り、正義の味方にも欠点があることを前提とし、問題の解決にまで話を掘り |
下げていくべきだ。 |
アニメは子供に大きな影響力を及ぼすと、先程述べた。ということは、偏っ |
た話ばかりのアニメを見て育った子供が大人になれば、偏った考え方の社会と |
なってしまう。それを防ぐためには、すべてを正当化せず、単純化しないこと |
だ。短所も長所も隠さずにみせることが必要だ。宗教は、偏った考えに陥りや |
すい。信者になれば、自分の所属している宗教の全てを肯定してしまいがちだ |
。このことはオウム心理教が起こした数々の事件をみれば、一目瞭然だ。宗教 |
のトップに位置するものの言うことは、全てが正しく思われてしまう。このこ |
とによって、サリン事件が起きてしまった。 |
また、子供にはテレビ以外の豊富な経験をさせることが大切だ。テレビばか |
りみていると、世の中のきたないところはみえてこず、きれいな部分しか知る |
ことができない。これでは社会にでたころ苦労するのは目に見えている。子供 |
のころから、世の中のことをいろいろと経験させれば、考え方も豊富になり、 |
これからの社会にも希望がみえてくるのではないだろうか。食べ物の話になっ |
てしまうが、私が幼稚園だった頃田植えや、畑作りを経験した。幼稚園だった |
頃は、ただの楽しみに過ぎなかったが、今思えば大変貴重な経験をさせてもら |
ったとおもっている。スーパーで包装された食べ物を買っているだけでは、作 |
る過程での苦労を知るはできない。しかし、少しでも様々なことを経験してい |
れば、食べ物のありがたさも倍に思えるだろう。経験を出来るだけたくさん積 |
むということは、決して損はしない。テレビでは知ることのない世の中の情勢 |
をしることができる。ことわざで言えば「百聞は一見にしかず」という言葉が |
あるが、しかし百回見る以上に一回の行動がさらに人間の認識を深めるのでは |
ないだろうか。 |
しかし、物事を単純化した方がいいこともある。単純化せず、人々の頭が複 |
雑化する一方であれば、なにも実行に移すことが出来なくなってしまう。ある |
事を行なおうとしても、その短所と長所を頭の中で考えすぎてしまい、結局実 |
行に移さなかったということは、ありそうな話である。だが、やはり世の中で |
立派に生きていくためには、そして、世の中を偏った意見によって支配されな |
いためには、物事を単純化せずに、たくさんの経験をすることが大切なのだ。 |
そして、人間の考え方の源でもあるアニメの内容も、ワンパターン化し長寿番 |
組を目指すのではなく、子供の考え方を柔軟にするような内容に変えていくこ |
とが必要なのだ。 |