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明日の地球 アジサイ の広場
横浜太郎 あわか 中3

  横浜 太郎
 

 最近、日本では昔からいた動物が見られなくなっている。アメンボ、メダカ、セミ(アブラゼミはまだたくさんいるが)、トンボなどがそうである。これ
らの動物はなぜ見られなくなったか。それは人間が必要以上に利便性を追い求めたからである。では、もう打つ手がないのだろうか。  

 この前、日本鴇の「ミドリ」が死んで、日本鴇は絶滅してしまった。日本鴇は一昔前まで、うんざりする程いたらしい。しかしなぜ絶滅にまで追いやられ
てしまったのだろうか。それは人間の乱獲と、人間が鴇の生息場所を切り開いたことが主な原因だと言われている。また、日本狼なども同じである。人間の 身勝手な行いが、何の罪もない動物たちを絶滅に追いやっている。  

 本来日本やオーストラリアなど、島国の動物は弱い。よく何も知らない人が、アブラゼミが鳴いていて「セミが鳴いているのだから、まだまだ自然がある
な」などといっているが、アブラゼミは日本のセミではない。もちろん、本当に自然がなくなればアブラゼミも出てこないが、日本産のシオカラゼミやツク ツクホーシなどは確実に数が減ってきているように思える。  

 以前沖縄に旅行に行ったとき、青く透き通った海や珊瑚礁、満天の星空に大変感動した。全てが首都圏では味わえないものだった。海水浴と言っても、ど
す黒くにごった海には入りたいとも思わないし、もし底が見えたとしても、あるのは珊瑚ではなくぬめぬめしたヘドロばかりだし、星も一等星くらいの星が わずかに見えるだけ。それに比べて沖縄は、全てが横浜とは比較にならないほど美しかった。人工の美しさ、楽しさではなく、本当の自然の美しさだった。  

 高度経済成長期時代の日本。いわば使い捨ての時代だった。「消費は美徳」、誰が言い出したのか知らないが、この言葉を作った人ははっきり言って相当
な馬鹿だろう。確かに日本経済をその当時維持していくためには必要だったのかもしれない。しかしその結果はどうだろうか。フロンを撒き散らしオゾン層 の破壊を招き、排気を撒き散らして酸性雨を作り、下水を垂れ流して海を回復不能にまで汚し、地面をアスファルトで固めて小動物を繁殖できないようにし たり、農薬をふりかけて雑草も育てない土にしたり…。言い出したらきりがない。とにかくこの環境をいきなり元に戻すなんて不可能だ。100年で1/10戻れ ば大いに誉めてしんぜよう。恐らくこの先永遠に完全に元に戻ることなどありえない。絶滅してしまった動物は戻ってはこない。  

 よくマク○ナルドのハンバーガーの肉にはミミズが入っているという。入っていて結構ではないか。ミミズは地球をクリーンにする。これからは細かいと
ころにはこだわらないで、大きく地球環境を考えていったほうがいい。あと100年後、沖縄の海がまだ青であるよう、またまだ日本でトンボが見られるように 、日々の生活の中で節約できるところは節約して、頑張っていこうと思う。                                              
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