先頭ページ 前ページ 次ページ 最終ページ
きもち カモメ の広場
ナズナ あもせ 小5

 機械で作ったものと、手で作ったものには真心というものがある。機械では心のない物がただ単に人間の言うとおりに従って、作っているだけである。だ
けど、人の手で作った物は相手はこの作品をどう見てくれるのだろう。と感じることができる。  

 私が一年生の時実習生のお別れ会があった。私の近くの席の谷畑なるみちゃんはとても良いプレゼントを作ってきた。ところが彼女はあまり気に入ってい
なかった。実はそのプレゼントは自分の要らなくなったものだったからである。確かに良いプレゼントだった。しかし真心がこもっていない。一方遠い席の 藤田遙ちゃんは手作りだった。だけどそのかわりとてもぼろぼろだった。だけど、遙ちゃんはとてもきにいっていた。  

 「わたしのって、へたかなあ?」
 

 わたしは遙ちゃんにこんな事を言われた。
 

 「ぜんぜん。いくらへたでもね、真心がこもっていれば絶対に誰よりも良い作品ができるはずだよ。」
 

 機械で作ったものと、真心のこもった作品とどちらがいいか。
 

 先日、私はいじめられた。というか、その日は最悪だった。
 

 サッカーの時間だ。
 

 「ハンド!」
 

 私はいかにも頭に命中してきたボールを反射的にてをだしてしまった。
 

 「おまえのせいだ。」
 

 キャプテンが私に言った。
 

 「あんぐらいのボールくらいよけるかけるかなんとかしろよ。」
 

 私はもう我慢できなくなりおこりだした。
 

 「あんたはちゃんとできるとおもうけどあたしはまだ習ったことないしそんな人責めるわけ?」
 

 「バーカ。」
 

 私のこころにツーンと何かが刺さった。そして周りの女のこも、
 

 「そうだよ、あんぐらいなんとかしてくれよ、あいつ一人のためにグループ全体がこまるんだよな。」
 

 「でもあいつへただからさ、どっちにしろけることなんて無理だよな。」
 

 「うん、よけることしかできないんだよな。」
 

 私はどきっとした。確かに、たしかにそうだ。私はサッカーを習っている男の子にはついていけない。たしかに…・私だけ取り残された気分だ。これから
、この試合のことでずっとずっと責められるんだろうな。そう思うと学校に行き事がいやになった。だけどもしかしたら、おどしているのかもしれない。男 達は私が試合で適当にやっていると思っているのかもしれない。いちかばちかきっぱりというしかない。  

 私は走ってキャプテンの所へ行った。
 

 「これがあたしの限界だよ。」
 

 キャプテンは、言い返せないような顔になった。そして、キャプテンは何も言わず行ってしまった。
 

 次の日
 

 ごめんねとかかれたてがみがあった。
 

 きのうはごめんねこれあげる。
 

 とてもうれしかった。それは、品ではなく手作りの手袋だった!
 

 機械がつくったものより、手で作ったものは何倍も、いや、何十倍も、いや、何百倍もうれしい。それにくらべて、機械の物は良いものをたくさん生産で
きるから、ひとつひとつの心があまりこもっていない。だけど手作りは機械の物がいくら何千個集まっても、手作りほど真心がこもったものはない。と、思 う。  

 

ホームページ