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日本語はよく曖昧な表現が多いとか、言葉が省略されることが多くてわかりにくいと言われる。確かに、句点の位置で意味が変わってしまう文もあるし、 |
ラテン語系の言語のように人称によって動詞が変化する訳でもないのに主語が省略されると、外国人には難しく思われるかもしれない。会話なら状況に応じ |
て対応できるが、翻訳となると難しくなるのは当然だろう。しかし、それぞれの言語にはそれぞれの特徴や良さがあり、ヨーロッパの言語とくらべて日本語 |
にコンプレックスを持つべきではないのでははいか。 |
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では、そのためにはどうしたらよいのか。考えられる方法は2つある。まず1つ目は、日本語の良さを自覚すること。日本語は発話されたその言葉の裏に |
気持ちを含むことができる。例えば、クーラーが寒すぎる時、「ちょっと寒いですね。」と言うだけで、相手はクーラーの温度を上げるだろう。しかし、私 |
が住むブラジルではこうはいかない。同じように言っても「そうですね。」という返事が返ってくるだけだ。温度を上げてほしかったら直接的に表現しなけ |
ればいけない。日本語は口だけでなく心でも会話する言語なのだ。 |
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もう1つの方法としては、日本人が日本語以外の言語に接する機会を増やすことである。1つ目の方法と反対のようにも思われるが、他の言語に接したか |
らこそわかる日本語の良さもあるだろうし、これからますます進む国際化に向け他の言語に接することは必要だろう。 |
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確かに、日本語にも英語のような論理性を持たせることは今後の国際化時代には必要だが、だからと言って日本語に対してコンプレックスを持つ必要はな |
い。無理に論理性を持たせると日本語の良さがなくなってしまう。言語が違えばうまく表現できない言葉があるのは当然で、それをできるだけ元の意味を損 |
なわないように表現するためには、外国語力ではなく、結局は自分の母語の能力がどれだけあるかが重要になってくる。 |
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