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自分の手 エンジュ の広場
ユッコ あるろ 中1

 今も日本がすばらしい手仕事の国であることを、考えたことはあるか。日本では各地方それぞれ特色のある品物が今も手で作られている。手仕事は、機械
では生まれない良い物がたくさんある。だから手仕事は守っていかなければならないのである。  

 わかりやすいように例を挙げてみよう。
 

 私のお母さんは、よく、てさげ鞄や、ナップサックなどを作ってくれる。その中でも、一番うれしく、また、気に入ってる物がある。それは「におい袋」
だ。チェックの袋を赤のリボンでしばった中にはローズマリーというハーブが入っている。いつも、テストの時、ポッケットや、筆箱に入れている。テスト の始まる前に、においをかぎ、緊張をほぐし、気持ちを落ち着かせるのだ。そんなとき、いつもお母さんの顔が思い浮かぶ。そして、がんばろうという気に なるのだ。適当なサイズにきり、針でぬって、ハーブを詰め、リボンで結ぶ。お母さんが時間を割いて作ってくれた袋はとてもぬくもりを感じる。たとえ、 どんな不格好な袋でも、私はうれしい。  

 もしも、この「におい袋」をお母さんが私に持たせようと店で買ってきたらどうだる。手づくりよりも、買ってきた方が心のこもったプレゼントだといえ
るのだろうか。  

 機械より手仕事の方が、一人一人のアイデアが出ておもしろいし、また、品物がてがたく親切に作られていることや、できたときの喜びが味わえること、
プレゼントされた相手のうれしさなど、形や感情が変わることがわかった。  

 今の日本では、手仕事などは時代遅れだという考えが強まりつつある。しかし、人を相手にせず、天を相手にせよと言うように、周りの人の意見や考えに
まどわされず、自分が正しいと思う考えに進むべきだと思う。  

 一人一人がそうやって自分の考えを考え直すことによって、手仕事も見直されてくることだろう。
 

 
                                           
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