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街ができる秘話 |
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由希子 |
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あとえ |
中2 |
科学は記述から始まる。現象をコトバで記述する。ある現象とあるコトバが厳密に一対一に対応しているならば、誰が現象を記述しても同じ記述になるはず |
だ。ところが、そうはうまくゆかない。なぜなら、コトバの表記だけでは、同じことは想像できないからだ。言葉の表記はいい加減である。イヌのことをイ |
ヌとよぶのは適当に決まったのであって、別にさしたる理由があるわけではない。別の表記でもよかったのだ。世界は連続的に変化する。我々はそれをコト |
バで言い当てようとする。コトバによる世界には根拠がないのである。 |
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私は、街とか言うのは、はじめからできているというのではなく、いつのまにかできているのだと思う。 |
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私の住んでいるところは田舎である。東京のお台場ーとか新宿ーとかみたいににぎやかではない。静かな町だ。東京と徳島がこんなに違うのは、はじめか |
らこんなに差があったのではなく、そこに住む人達が住みやすく、便利なところを選び、引っ越ししていったからだ。きっと原始時代の頃は、東京も徳島も |
そんなに変わらなかったと思う。ただ、便利という点では、徳島の方が劣っていたのだろう。 |
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しかし、もしかしたら、町というのは最初からあったのかもしれないとも考えられる。 |
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人が集まって町ができたのではなく、はじめから町という物があって、そこに人が集まってきたのかも知れない。これも一つの仮説である。 |
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確かに、はじめから町とかあったのかもしれない。だが、「もともと地上に、道はない。歩く人が多くなれば、それが道になる。」という名言のようには |
じめからそれがあったのではなく、いつのまにかできていくという方が実際多いのかも知れない。 |
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