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言葉の発展と科学の発展 アジサイ の広場
正博 いえわ 高3

 科学は記述から始まる。現象を言葉で記述する。ある現象とある言葉が厳密に一対一に対応しているならば、誰が現象を記述しても同じ記述になるはずだ
 

 読んでいてなるほどと思う文だった。
 

 確かに「ある現象とある言葉が厳密に一対一に対応しているならば」地方によって方言などというものはないはずだし、国によって言葉が違っているなど
というややこしいことにもならなかったはずだ。私が英語の勉強を必死にやる必要もなかったはずである(笑)  

 しかし、そんなものがないのは仕方がないので、人間は一つ一つの現象に名前をつけ、新しいものを見つければそれにも名前をつけるといったことを延々
と続けていたのだろう。必然として、自分達と同じことをしているほかの民族とであると言う事件が歴史上何度もあり、今でも世界中にたくさんの言語があ るという状態が続いている。  

 世界中の人が言葉を使うのはやはり言葉がとても便利なものだからだろう。現代人が言葉や文字を使わない日など一日もないし、ここまで人間が進化した
のも言葉のおかげだ。しかし、言葉で言い表せないことがあると、混乱してしまうこともしばしばある。それはやはり、現代の言語と言うのは不完全なもの だからだろう。なにしろ一つ一つの現象に名前をつけて言葉というものを作ったのは人間なのだから、限界がある。答えを出そうと考えるとき、私たちは頭 の中でも日本語を使っているので、知らない日本語、存在しない日本語を使わなければ答えの出せない問題に対して混乱するしかないのだと思う。  

 言葉を勉強すれば、今はわからないこともわかるようになるかもしれない。
 

 言葉を発展させれば今は解決できない問題もなんでもないことになるかもしれない。
 

 「科学はどこまで行くのか」は「言葉はどこまで行くのか」にかかっているだろう。
 

 
                                         
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