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触れ合いとは? アジサイ の広場
ノッポ いえは 高3

 触れ合いとは、縁があって今までまったく知らなかった人と親しく付き合う事(新明解国語辞典)。
 

 大昔に、人として私たちの祖先が誕生し、その人間同士でク゛ループが生まれ、それが拡大していき社会が生まれた。人と人との関わり合いによって、お互い
切磋琢磨しながら今の文明は創られ繁栄してきた。その関わり合いこそ触れ合いだったのだろう。しかし現代、触れ合いは人々の心の中でいったいどういう ものだろうか。触れ合いとは、お互い気持ちよくするものである。けれども今の触れ合いは、親しく付き合う事という意味を離れ、ある種の心への圧迫にな っていないだろうか。  

 触れ合いというものが婉曲した形で、子供の世界にも現れていると思う。私が中学生だった頃、日々クラスで心がけていた事は、ほかの人と同じになる事
だった。中学校生活の中で触れ合いというものは、とても多く登場すると思われがちだが、それこそ私には恐怖だった。友達が「かわいい」と言ったものに は出来るだけ反対意見を出さない様にしていたし、友達大勢で遊びに行く時など誘いは出来る限り断らないようにした。誘いを断ると、付き合いが悪いと言 う事で仲間外れになってしまう事も多かったからだ。そのために、友達大勢で遊ぶという事は、楽しさ以上に気を使う事で疲れた。私にとって触れ合いは、 自分が良いと思ってしているものでなくなってしまっていた。  

 しかし触れ合いというものが自分を高めるなど多くの面で助けてくれているのも事実であり、今の私にとって支えでもある。しかし触れ合いは、まったく
強制力を持たないという事が第一条件であると思う。個性の尊重が叫ばれている現代の中で、十人十色というように一人一人が違うのである。その事をすべ ての人が理解しなくてはならない。そしてその個人の違いこそ触れ合うべきであると思う。全員が様々な人がいて考えがあるという事を意識し理解し合えた ならば、触れ合いは古代からの本当の力を発揮できるであろう。  

 
                                                 
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