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ノンフィクション ウグイス の広場
はるる くあ 中2 ノンフィクションの書き手は、在るものを映そうとし、フィクションの書き手は、在らしめるために創ろうとする。  

 ノンフィクションのライターにできることは、事実の断片を収集することでしかない。加賀乙彦のいう「真実」とやらに到達することは不可能であり、事
実の核といったものを掘り出すこともできない。断片と断片のあいだはついに埋まらない。事実の断片を断片として提出する。それはこの世に万人が認める 唯一無二の絶対的な事実があるのではなく、個人にとっての事実しかないという立場を承認することでもある。つまり、ノンフィクションとは、事実の断片 による、事実に関するひとつの仮説にすぎないのだ。  

 (続きます)
 

 
 

 
                                                 
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