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清書:価値観から学ぶ人付き合い アジサイ の広場
横浜太郎 あわか 高1

 人にはそれぞれ「好み」がある。新しい物が好きだったり、古い物が好きだったり、派手なのが好きだったり、地味なのが好きだったりと色々だ。多分、
世の中で自分とまったく同じ好み、価値観を持っている人間は、自分のほかには一人もいないのではないだろうか。では、よく会話の中で「○○って、いい よねー」『ウン、ウン』「××もいいよね」『そうだよね』などと言われる(言う)が、あれはいったいどういうことなのだろうか。  

 先日、学校が午前授業で、母が出かけていたため外で昼食をとることにしたのだが、ラーメン屋さんの前で、ふと、「そういえば、自分が本当においしい
と感じたラーメンやさんて、いままでにあったかしらん」と考えてしまった。確かに、結構イケルと思ったラーメン屋さんはいくつかあったのだが、心の底 から「感動したぜ、ベイビー!(炎。炎)」と思えるようなラーメンにはまだ巡り合っていない。多くの人は僕と同じような感じで、ある程度のところで妥協 しているのではないだろうか。  

 ところで、昨年、トヨタから「bB」という自動車が発売された。奇抜(?)なデザインで話題を呼び、僕の父がベタ惚れして結局今その車に乗っている、
っていう話はどうでもいいのだが、要は今までの自動車の、あの流線型デザインの常識を覆すようなデザインで、発売当初から賛否両論あった。それが今で も続いていて、かなりの台数が売れた(1日に必ず2台以上目撃する)にも関わらず、いまだに人気投票では生産台数の割に、下のほうにいる。つまり、たく さん売れた=いい車=人気が高いということではないということだ。車雑誌などではベタほめしている雑誌が多いらしい(友人I談)が、いざ一般人がという ことになると、やはり好みが出てきてしまうということだ。  

 今までの能書きを総合して考えるに、自分と全く同一の好み、価値観を持った人間というのは、非常に少ないか、あるいは皆無ということになるだろう。
だから、我々はいたずらに他人の好み、価値観を否定するべきではない。むしろ、互いの好み、価値観を尊重し合うべきなのだ。とはいっても、何でもかん でも相手に合わせていたのでは、対等な付き合いなどできるわけがない。大切なのは、「己に如かざる者を友とするなかれ」のことわざが示す通り、他人は 自分と違ってあたりまえという前提の上で、自分とは違った才能の持ち主を互いに認め合う、という姿勢が大事なのではないだろうか。  

 
                                                 
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