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化けの皮 イチゴ の広場
おこじょ あめお 小6

 母が苦労して片づけたので、かなり快適な部屋になっていた。しかし、机の上がきれいなのがわざとらしい。机の引き出しを開けると、昨日捨てなかった
小物がゴチャゴチャと入っていた。まるでちらかっていた昨日までの部屋のミニ版だ。一見きれいに見えるこの部屋も、引き出しを開ければこんなもんだ。 先生が到着して少しすると、話は終わったらしく、先生と母が子供部屋に来た。先生は、入ってくると「片づいているな。普段はちらかっているだろ?」と 一番痛いところを突かれた。先生は机を見て、「机の上もきれいになっているね。だけど引き出しはどうかな」と引き出しを開けた。頭にマグマが上昇して ゆくような熱さを感じた。  

 「気持ちが分かる」と言いたくなるような文である。ぼくも、似た経験はたくさんある。特に、この場合とおなじときは、筆者と同じような苦労をした。5
年生になって、先生が、我が家に来ることになった。僕は筆者と違い、母に、「片づけないと、恥をかくのは自分だからね。」と言われていた。そして、約3 日間ほどかかる机の掃除が始まった。自分は初日、片づけながら、「僕の机って、こんなに散らかっていたんだ…。」「何でこんなに散らかしてしまったの だろう」などと思った。しかし、今は後悔している暇はなかった。机の中、引き出しなど、すみからすみまで片づけると、先生が家に到着する1時間前だった 。「ヴァァァァァァァァァ、ゼェェェェェェブ(セーフ)」固ずけが終った時、そう思った。何とか、無事に家庭訪問は終ったというか、なんとか仮面で隠し 通うすことができた感じだ。  

 人間、だれでも本当のことを表すのが普通だが、なんとか隠しとうすことも必要なんだなと思った。
 

 
                                                   
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