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清書:『巳之さん、これが電気だ』を読んで イチゴ の広場
ミニまろ いそれ 小4

 私が、『巳之さん、これが電気だ』を読んで、一番ばかばかしいなと思ったところは、ランプ屋の巳之さんが、自分の村にも、電灯が入ってくるという噂
を聞いて、  

 「電気というものは、長い線で山の奥からひっばってくるもんだでのイ、その線をば、夜中に狐や狸がつたってきて、この近ぺんの田畠を荒らすことはう
けあいだね。」  

 と言ったところです。
 

 これを読んで、私は、なんで巳之さんはそんなばかばかしいことを言うのかなと、思いました。私だったら、今やっている古くさいランプ屋をやめて、さ
っさと他の仕事をさがすと思います。  

 なぜ、巳之さんがそんな負けおしみを言ったのか考えてみると、電灯が村に入ってきたら、自分のランプの商売がいらなくなってしまうので、少しでも電
灯が村に入ってくるのをふせぎたかったのだと思います。巳之さんが自分の商売を守るために、おろおろとあせっている気持ちが私にもわかってきました。  

 お母さんに聞いてみると、私のおじいちゃんおばあちゃんも三十年間続けてきたお肉屋の商売がうまくいかなくなって、十年前にお店をたたんでいなかに
帰って行ったのだそうです。その理由は、近所に大きくてきれいなスーパーマーケットができてしまったからです。その時のおじいちゃんおばあちゃんの気 持ちは、くやしくてさびしかっただろうなあと思います。そう考えると、巳之さんも同じ気持ちなんだなと思いました。  

 私は、巳之さんに、
 

 「巳之さんがんばれっ! 早くいい仕事を見つけてね。」
 

 と、おうえんをしたくなりました。
 

 
                                       
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