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| どうでもいいこと |
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ダーウィンは、ミミズの絶え間ない働きが、有機土嬢の形成に大きな貢献をしてきたと述べている。土とミミズ。ミミズは、土を豊かにするため |
に決定的に重要な動物である。ミミズは、毎日、土を食べて生きている。ミミズの口へ入る前の土とミミズが外へ出した土とは、土の性質がまるで |
違っている。農村で多くの人々が、ロにしている「土が死んだ」ということ、それは「ミミズが死んだ」ということだというのは、実に深刻な事態 |
である。ミミズとは一般に、「どうでもいい」と思われていたものであろう。しかし僕は、そんなものこそ、大切だと思う。 |
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その理由は第一に、「どうでもいい」と思われているものにこそ、本当に大切な事が隠されていると思うからだ。例えば僕は、小学校二年生ぐら |
いの時、ドッチボールが好きだった。が、小学校四年生ぐらいの頃、ドッチボールはつまらない遊びだと思い始めて、ほとんどやらなくなってしま |
った。ところが僕は、今はドッチボールが、大切な遊びだと考えている。まず、ドッチボールは、球技の原点といってもよいだろう。コートのなか |
を、走り回る。そして、ボールを取る、投げる。更に、内野と外野でのチームプレー。球技に必要な要素が、ほとんど含まれている。まして、低学 |
年の頃にやる遊びだから、とても大切な遊びだと思っている。 |
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第二の理由として、「どうでもいい」ということを、ときには頑張らないと、その人が人間として成長しないからだ。例えば、主要五科目で、オ |
ール5をとったとしよう。しかし、その他の実技は、1と2のオンパレードだったとしたら、どうだろう。その人の、人間としての意味(?)がなく |
なってしまうのではないか。実技などに隠された事が、大切なのではなかろうか。 |
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「雑草とは、まだ、その美点が発見されていない植物のことである」という言葉があるが、そのとおりである。まだ、「大切だ」と思われていな |
い物にも、大切な事がたくさんあるはずである。今は、せっぱ詰まって、余裕のない世の中である。しかし、そんな世の中を、時には「どうでもい |
い」ようなこともやって、変えていきたいと思う。 |
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