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シーッ!絶対ナイショの物語 コマドリの広場
キティいぬこ小4  

 シーッ!絶対ナイショの物語
 

 
 

 *もくじ*
 

 
 

   

 ☆絶対だれにも言いたくない!の巻=====
 

 
 

   

 1.すてきな夢
 

 2.たいへんだー! 3.お嫁に行くまでは… 
 

   ★とにかく知られちゃマズイ!の巻=====
 

   1.理科のテスト  

 2.ターザン森へ 3.テストの木□
 

  ************************ 
 

  ☆絶対だれにも言いたくない!の巻===== 
 

  1.すてきな夢 
 

  ザッパ~~~~ン!!ザッパ~~~~ン!! ここは沖縄。
 

 私は、砂浜で星の砂を集めています。海のにおいがしてとてもいい気分。星の砂はきれいだけどちょっぴりいたい。 「ハイサーイ!!!!!(
沖縄語で『こんにちは』の意味)」 私は何事だろうとふりむくと…そこにはまるで、郷ひろみのようにかっこいい沖縄ボーイが立っていました。  

 「僕、和也!和ちゃんってよんでね!」 「私、マリア!よろしく!」 と思わず本名を言ってしまった私。旅先だから、別の名前を言えばよか
ったのになー。  

 沖縄ボーイは 「海に行かないかい?僕、昨日水着を買ってもらったんだ!始めての水着さー!」と、私をさそいました。沖縄人って、生まれて
すぐカッパのように泳げるって聞いたけれど、こんな人もいるんだーと少しびっくり。 私たちは沖を目指して泳ぎました。どんどん泳いでる間に 足が重くなってきました。  

 ふっと足元をみると、なななんと、沖縄ボーイが私の足にしがみついていました。 「ちょ、ちょっとー!何やってんのよー!!!はなしてよー
!自分で泳いでよー、和ちゃん!」 「あっぷ!あっぷ!だって僕、泳げないさー!」  

 私たちは仲良く沈んでいきました。私は、 「大変だ!このままでは死んでしまう!あっ!そうだ! 水分を体から出せば少しでも軽くなるかも
 

 沖縄ボーイ・和ちゃんはもうとっくに見えなくなっていました。    

 2.たいへんだー! 
 
 

 …と言いながら私は、思いきって水分を体から出しました。とってもいい気持ちでした。いつの間にか体が軽くなっていました。はっと気がつく
と、見覚えのある部屋で寝ていました。下のほうがとても温かい感じ。 「うわぁー!またやっちゃった★★★★!!」 ほっぺたをつねってみま した。いたいっ!夢ではありません。はっと我に返って、とにかく後始末をすぐに始めました。タオルを持ってもらした部分をふき始めました。で も昨日、手をドアにぶつけていて、とってもいたくて力いっぱいふけません。寒い朝で、凍りそう。それにとっても  

 くさくて死にそうでした。 横で暖かいふとんで寝ているお兄ちゃんの寝顔が、幸せそうで信じられない! 私は後始末につかれはてて、ちょっ
と横になるだけ、と思いながらうっかり寝てしまいました。目が覚めると、やっぱりぬれたベッドに寝ていました。  

 「夢じゃなかったかー。」 やはり手もけがしたままでした。 (何でこんなに私ってかわいそうなのー?)と心の中でつぶやきました。
 

 と、その時。 寝ているはずのお兄ちゃんがとつぜんニタッと笑った! 「もー!京太(お兄ちゃん)は寝ながらよく笑えるよ!マリアの苦労が
ちっとも分かってないんだから!」  

   3.お嫁に行くまでは…
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