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そっ啄 アジサイの広場
友葵あしも小5 そっ啄    2002・1・15  

 そっ啄の機という言葉がある。早すぎず遅すぎず。まさにこのときというタイミングがそっ啄の機である。
 

 この長文を読んで、真っ先に頭に浮かんだことがある。それは今日に算数の時間のことだ。答えが三十の問題があった。みんなで声をそろえて、
 

 「三十!」
 

 と言った。みんなが言い終えたその瞬間!私のとなりの健介君が、
 

 「サートゥィーン!」
 

 と、まるで『ちびまるこちゃん』に出てくる、花輪君のように、もったいぶった言い方で、言った。みんな笑ってしまった。みんなが笑い終えた
その瞬間!担任の勝村先生が、『チッ、チッ甘いな!』という表情で、  

 「サーティーンは、十三やろ!!三十はサーティーや!!無理に英語使わんときーな。」
 

 と鋭い突っ込みをした。みんな大爆笑!!みんなが笑っている時、健介君は
 

 「えっ…。」
 

 と、開いた口がふさがらない状態だった。それを見て、さらに笑い声が大きくなった。 もし、勝村先生の突っ込みが、早すぎれば、みんなの笑
い声で聞こえなくなってしまうし、遅すぎれば、 「えっ、先生だれに言っているの?」  

 と思われてしまって、おもしろくない。 また、もし健介君の『サーティーン』が、早すぎれば、みんなの日本語にかき消されてしまうし、遅す
ぎれば、 「なにが、十三なん?」  

 と思われてしまって、かっこよく(?)決まらない。 このように、とってもおもしろい発言なのに、タイミングがずれるだけで、わけのわから
ない言葉となってしまう。だから、そっ啄の機は大切なのだ。                                   
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