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| テストの日の朝に |
| アジサイ | の | 森 | の広場
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| れもん | / | ふれ | 小4 |
「もう、なんで起こしてくれなかったの。」 |
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目を覚まして時計を見てみると六時四十五分!二十五分も寝坊をしてしまいました。こんなに大切な日に。 |
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その大切な日というのは、なんと、漢字と算数のテストがある日のことです。このテストの結果が三学期の成績を左右するという、三学期の中で |
一番重要な日なのです。 |
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私はテストのある朝に、友達と図書館で漢字の復習をすることを決めていました。だから、前の日も、遅れたら朝学校で復習ができないと思って |
、十分に復習をしないまま、お母さんに早く起こすようにと、五回ぐらい言ってから、普通の日より早く寝ました。 |
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ところが、私はその時、大切なことに気がついていませんでした。お母さんは冬休みが終わって、三学期になってから一度も普通の時刻に起きた |
ことがなく、いつも、二十分は寝坊するということを。でも、気がついたとしても、それはもう、どうしようもない事だったのかもしれません。な |
ぜなら、電池が入っている目覚まし時計は、一つしかなく、そのたった一つの目覚まし時計を持っているのはお母さんだったからです。 |
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「早く起きて。ごめん、もう、四十五分になっちゃった。」 |
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私は、まるでカエルのように飛び起きました。(四十五分???!!!)最初は寝ぼけて、意味がわかりませんでしたが、時間がたつにつれて、 |
その重大さがひしひしとわかってきました。 |
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「えっ、四十五分!もう、なんで起こしてくれなかったのよ。」 |
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「ごめん、午前二時ぐらいに、一回起きて、眠れなくなっちゃった。」 |
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こんな話をしているより、早く用意をした方がいいと思った私は、ぷんぷん怒りながら着替えて、一分でも早く行きたかったので、車の中で朝食 |
のパンを食べながら行きました。 |
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結局、ふつうの電車より、十八分遅い電車に乗って行きました。もちろん、朝、漢字の復習など、できませんでした。(ああ、テストの点数はど |
うなっているのだろうか。) 今度、このように大切な日には、お母さんから目覚まし時計を取り上げてでも、早く起きようと思いました。 |
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