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講評 題名:テレビが普及して 名前:正人さん(いなり小6エンジュの広場
内容字数617構成題材表現:主題: 表記:

 この長文の筆者、加藤周一さんは大学入試の問題などによく登場する人なのだけど、今回の長文に関しては、主
題があちこち分散していて意味がとりにくかったでしょう。 テレビや映画などのビジュアルなものと比べると読 書は積極的な努力を必要とするというのがひとつの話で、もうひとつは、視聴覚文化と活字文化は両立するという 話。そしてもうひとつ、よくわからない本は読まなくてよいという話。これは、実は「読書術」という本の一部分 なので、かえってわかりにくくなってしまったかもしれない。「わからない本はよまなくてよい」というのは、実 は、筆者が何か特定の本を念頭において述べていることだから、一般的にそうだというのではないと思う。 読書 の好きな勘吉君にとって、この長文は、「そうだなあ」と思うところと「ちょっと違うなあ」と思うところと、両 方あったでしょう。 本を読んでいると、周りの声が耳に入らなくなるというのは、本好きな子にはよくあること だよね。先生も、子供のころ、本に熱中するとそういうことがあったなあ。6年生でそのように本に熱中できるな ら、これからずっと本好きでいると思うよ。パールパックの「大地」は、先生は中学生のころに読んだような記憶 がある。勘吉君は早いんだね。 そちらでは、テレビを見る機会があまりないのかな。日本にいる子供たちは、ク ラスの友達と話を合わせるためにもテレビを見るということが多いらしく、テレビのない生活というのはまず考え られないようだよ。でも、たとえテレビがあっても、1日1時間以内と制限を決めればいいんだろうけどね。 第一 段落の要約のあと、「この話を読んでいちばん……だったのは」と中心を決めてから、次の似た例に入っていくと いいよ。結びの感想は、自分のことにプラスして、「人間にとって読書とは……」と一般化して考えてみよう。  これからも、いい本をたくさん読んでね。"☆" 森川林先生(なね
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