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| ソクラテス |
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| 友葵 | / | あしも | 小5 |
ソクラテス 2002・1・22 |
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子供を産むのが産婆ではなく、産婆はただその場に立ち会ってお産を手伝うだけだ。ソクラテスは、自分の仕事は人間が正しい理解を「生み出す |
」手伝いをすることだ、と思っていた。なぜなら本当の知は自分のなかからくるものだからだ。 |
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私は、この長文を読んで思い出したことがある。三年生の時の体育の時間のことだった。先生が、 |
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「逆上がりができる子は、逆上がりができない子に教えたってや。」 |
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と言った。そこで私は、『奈美』という子に教えた。 |
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私と、二人で背中と背中を合わせて、グイッとお尻を上げてあげると、簡単に回ることができるのだが、奈美一人でやると、なかなか上手くでき |
ない。 |
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「もっと、足を伸ばして!」 |
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などと、言うのだが、効果はなし。教えているこちらの方がもどかしくなってくる。やはり、実行するのは私じゃないから、教えたり、手伝った |
りするだけしか、私にはできない。 |
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百回コツを聞くよりも、一回でも逆上がりをした方がコツがよくわかる。それを身体に覚えさすように教えるのは、とても難しいと思う。奈美は |
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まるで沸騰したやかんのように、顔を赤くして頑張っていたが、その体育の時間に逆上がりはできなかった。ある日、 |
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「ゆきぃ~!!できたんだよぉ――――!!」 と叫んできた。私は、 「何ができたの?」 |
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と聞いてしまった。 「逆上がり!奈美、休み時間も練習してたんだ。練習した甲斐があった。」 と、嬉しくて半泣きになっていた。私も何故 |
だか、人事と思えず、感動して、目頭が熱~くなったのを覚えている。 |
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もし、一回でできたら感動しないだろう。奈美は、休み時間も使って、人一倍練習に励んでいたから感動したのだと思う。 教わるということは |
、友達や先生にコツを教えてもらった、でなく、友達や先生にアドバイスしてもらってできた、ということがわかった。 |
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