先頭ページ 前ページ 次ページ 最終ページ
反省と実行 ウグイスの広場
潤之介かな中2

 慰霊祭のたびに官僚たちの挨拶がある。「……みなさまの尊い犠牲の上に今の平和があることを決して忘れず……」という言い回しを何度か聞い
た。そのたびにそれは違うと思った。犠牲がなければ今の平和がなかったわけではないだろう。数百万人の死という犠牲の上にしか二十世紀後半の 平和が成立しないのだとしたら、そんな平和はいらない。死者たちの上に築かれた平和を楽しむ資格など誰にもないではないか。覚悟の犠牲ではな く無念の死であったという前提から考えないかぎり、また同じことがくりかえされるだろう。  

 これは、何も戦争に限ったことではない。ごくごく日常的なことの中にも、こういうことがないわけではない。例えば、携帯電話の料金などであ
る。その月の使用料がとてつもない額だった時に「あぁ、しまった・・・。」と反省するだけで意味が無い。何故、自分は使い過ぎてしまったのか 、どうしたらそれが改善されるかなどを考え、実行していかなければ、その料金は減ることはないだろう。携帯の料金以外にも、ケンカなどもこれ と同じ事が言える。反省した時に、何故そんなことになったのかを考え、今後そうならないように努力するのが大切だと思う。  

 だが、戦争は大事だという意見もある。戦争をしている国は、どの国でもその戦争は自分達が正しいと思っているだろう。それと同じ事である。
その人達がそれは善いことだと思っているのなら、それがどんなに間違ったものでも、正しいことなことになるのである。反省しろと言われても、 自分が正しいと思っているなら、それはなかなか反省しにくいものである。私も、部活などで先生に注意されて、それが自分の思っていることと違 うと、あまりやる気がでない。だからこそ、私達は人の意見をしっかり聞けるように謙虚な気持ちを忘れないでいる事ではないだろうか。  

 自分を見つめ直す。そういう意味では反省はとても大事だが、本当に大事なのは、その反省を実行にうつせるような行動力ではないだろうか。
 

 
                                                 
ホームページ