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そっ啄の機の宝物 オナガの広場
ケロちゃんありう小5

 早すぎず遅すぎず。まさにこのときというタイミングがそっ啄の機である。
 

 そっ啄の機とは、お友達作りだと思う。
 

 「こわいから、だれか一緒にトイレに行こう。」
 

 「いいよ。一緒に行ってあげる。」
 

 この会話は、一年生の時の、私とお友達の物だ。もし、私がこの時に廊下に居なかったら、このお友達は、他の人と友達になっていたかもしれな
い。廊下にいるのが早すぎても言葉を聞きのがしてしまい、遅すぎたら間に合わない。早すぎず遅すぎず。まさにそっ啄の機だと思う。  

 何でもない人間と人間とが、たまたま知り合いとなる。互いに不思議な感銘を与え合って、それがきっかけになって、めいめいの人生がそれまで
とは違ったものになるということがある。出会いである。一期一会だという。  

 このお友達が、二年ぐらい前に私の家に泊まりに来た時
 

 、一年生の時の思い出話をした。
 

 「あの時に、お友達になれてよかった。」
 

 と、二人で思った。
 

 これからも、そっ啄の機があるかもしれない。それもこの時のように、思い出した時によかったと思えるものになったらいいと思った。
                                     
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