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木の家具の寿命はどの位?
アジサイの広場
AE86えや中3
 百年以上家具を使ったという例は別に珍しくない。それに比べたら、車や家
電製品はほとんどの物が十年以内んも寿命である。こうしてみると、無垢の天
然木を使った質の高い家具を百年使うとなれば、それは車や家電製品よりも何
倍も安く、かつ生活を快適にするのに効果があるということが納得できる。
 
 本物の木の家具と永く付き合おうと思うと必然的に二十一世紀が問題となる
。「子供や後輩をどう育てるか」が結局「二十一世紀をどう育てるか」に結び
つく。なにしろ木というものは、種から発芽して数百年から数千年生きる生命
力を基本的には備えている。この木の生き方こそ、二十一世紀という環境の世
紀ためにも是非とも我々人間は学ぶべきであろう。
 
 今の世の中は、「資源が少ない」と言いつつ「使い捨て~」というものが多
すぎる。
 
 最近は「手間を省いて良い品を作る」というのが多いような気がする。しか
し、それは機械によって作られていて、気持ちがまったくと言っていいほどこ
もっていないのだ。しかし、木で作ったものは違う。なんとなくだが、作った
人の気持ちが伝わってくるような気がする。それに、自然の温かみも感じられ
てとても良いものだと思う。だからこそ、最近の学校の校舎はコンクリート作
りから木の校舎に変わってきているのだろう。なにしろ、木の校舎にすると生
徒たちの気持ちが落ち着くという。「自然の力というものはすごいものだ」と
つくづく思う。
 
 しかし、書き出しにもあるように木の家具はとても高い。ゼロが五つくらい
平気でつく商品もある。しかし、先のことを考えると案外安いかもしれない。
 
 童話に「三匹のこぶた」という話がある。この話は、一番下のこぶたが面倒
くさいのを嫌い藁の家を建てたが、オオカミの息で吹き飛ばされてしまった。
続いて真ん中のこぶたはめんどうくさがらずに木の家を建てたが、オオカミの
体当たりで壊されてしまった。続いて一番上のこぶたは、かなり真面目に日が
暮れるまで頑張ってやっと作ったレンガの家。これはさすがに壊れず、最後の
オチはオオカミが煙突から入り、下に仕掛けておいた熱湯入りのなべのような
ものに落っこちて「茹でオオカミ」になったという話だが、やはりめんどうく
さがらず気持ちを込めて作ったものにはそれなりの良いことがあるということ
である。
 
 「急がば回れ」という諺があるように、急いでいるときこそ、しっかりとし
たことをしなくてはならないのである。
 
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