| 創造 |
| オナガ | の | 村 | の広場 |
| でこはげ | / | かな | 小6 |
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| レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」は先にも後にも誰にも書けなかっ |
| た傑作です。心を和らげてくれるかと思うと、胸がきりっとなるモーツァルト |
| の音楽はただすばらしいとしか言いようがなく、あれだけの音楽はやはりモー |
| ツァルトにしか作曲出来なかったでしょう。アインシュタインは空間は四次元 |
| だとそれまで誰も考えなかったことを導き出しました。 |
| 「天才」だから創造できたといってしまうと、「創造」を説明したことにな |
| らないでしょう。それでは「人間のすばらしさ」とはなにかを考えるのをなげ |
| だしてしまうことになります。かんじんなのは、それまでほかの人がやらなか |
| った組みあわせをこころみるか、みないかです。このような脳の働きを役だて |
| 、創造のために「こころみ」をつみかさねないのは、まったく人間らしくない |
| ことになります。 |
| 創造はあまりにも謎めいているので「天才」にだけできることとかたずけて |
| しまいがちです。人間は何もないところから、魔法のちからでそれをうみだす |
| のではないわけです。それまであったものをいろいろ組み合わせて、そのでき |
| たいくつもの新しい組み合わせの中から、美しいもの、心にうったえるもの、 |
| 正しく自然を説明できるものをえらびだし、世の中の人達がその価値をみとめ |
| たものが創造です。だめでもよいからためしてみるのは、高等生物、とくに人 |
| 間にしかできないことです。コンピューターはあたえられたプログラムのとお |
| りにしか、はたらきませんから、コンピューターに創造は不可能です。だから |
| 、創造こそ人間がやるにふさわしい仕事です。 |
| 僕も創造をしたことがある。何で人間は水中では、いきが出来ないんだろう |
| 。などいろいろあったが、6歳の頃考えていたことが、11歳の今解決している |
| ことが多い。それでも11歳になっても分からないことがある。 |
| 僕のお父さんはとても創造的です。ときどき昆布やスキューバダイビングや |
| くだらないしゃれなどそれまで誰も考えもしなかったことを思い付いたかのよ |
| うに言う。考えているのか、何も考えていないのか、それは父しかしらない。 |
| 創造は難しいということが分かった。 |