一夜漬けの悪さ |
イチゴ | の | 滝 | の広場 |
りさ | / | あいす | 中3 |
試験勉強は一夜漬けでがんばるという中高生は多い。試験前日になると多く |
の友達が「今日は、リポビタンDをのんで、朝4時ごろまでがんばる」と、はり |
きっている。しかし、これからのことを考えると一夜漬けは勉強法として適切 |
な手段とはいえない。確かに、テストの点には結び付けやすい。しかし、自分 |
の実力としては、なかなか身につかない。 |
漢字テストは、一夜漬けの悪さがよく分かる主な例だ。一夜漬けをすれば、 |
テストの点はある程度とれる。しかし、テストが返却されるころにはできた問 |
題さえ、わからなくなっていることが多い。一生懸命覚えたものを、一週間後 |
には忘れてしまうことほど惨めなことはない。やはり、毎日少しづつ勉強する |
ほうが、自分のためになるのだ。また、一夜漬けではできない勉強もある。数 |
学は解いた問題数に比例した点数がとれる。よって、一夜漬けのような短時間 |
では、数学のような時間のかかる勉強はできないのだ。 |
だが、一夜漬けの悪さを知っていても、つい一夜漬けに走ってしまうのは、 |
教育のありかたに問題があるからだ。学校としては、少しでも平均点をあげよ |
うとし、親は通知票の評価を気にする。このような社会に育っているからこそ |
、少しでも期待に答えようと子供は一夜漬けをする。 |
しかし、一夜漬けだと、集中力が増すというプラスの面もある。理科や社会 |
などは、主に暗記が勝負だ。時間がありすぎると、怠けてしまいなかなか頭に |
入らないが、せっぱつまった一夜漬けだと、不思議にどんどん頭に入っていく |
。 |
だが、やはり大学受験、就職と、未来のことを考えれば一夜漬けは適してい |
ない。「毎朝、歯を磨くのに、一週間分まとめて一挙にという人はいない」と |
いうように、毎日こつこつ勉強すべきものを一週間まとめてということにはい |
かないのだ。ましてや、一ヶ月まとめてなどとは、不可能に近い。やはり、勉 |
強はこつこつやるべきものなのだ。 |