| 昆虫とは | 
| ウグイス | の | 泉 | の広場 | 
| ホームズ | / | なか | 小5 | 
| アオムシがキャベツの葉を食べるということは、効率の悪いことである。草 | 
| 食の哺乳類でサイズの小さいもの草だけを食べることはせず、もっと栄養の詰 | 
| まっている果実を食べる。しかし、昆虫が草を食うのは、飛ばない幼虫の時代 | 
| なのである。昆虫の成功の秘訣は、大量に在りながら他の動物があまり手をつ | 
| けなかった葉っぱという食物に目をつけたところにある。昆虫は、羽化を節目 | 
| として食性と運動性を切り替える。幼虫期は、あまり動かずひたすら食うが、 | 
| 羽化して成虫になると、飛び回ることが最優先になり、消化のいいものだけを | 
| 食べる。昆虫の生活は、まさにサイズと密接にかかわっているものなのである | 
| 。 | 
| ところで僕は、小学三年生のときにモンシロチョウを学校で飼ったことがあ | 
| る。一番思い出に残るのは、幼虫(アオムシ)が、草をバリボリバリボリ食べ | 
| てたんで、授業妨害になり、まるでゴジラが教室にいるようだった。モンシロ | 
| チョウは、食べたら出す食べたら出す食べたら出す食べたら出す食べたら出す | 
| 食べたら出す食べたら出す食べたら出すという食べたら出す食べたら食べたら | 
| 出す…。こんな生活しか送っていないようだった。その姿は、トドのような父 | 
| を想像させた(笑)。このように、↑という生活が、幼虫期だ。成虫期は、ズバ | 
| リ逃がしてあげたのだがたぶん、消化の良いものを食べて(飲んで?)暮らして | 
| いるのであろう。 | 
| 僕は図鑑を読んでいた。カブトムシの図鑑だ。アトラスオオカブト(呼び方 | 
| は変わることもある)という、ばかでかいカブトムシを見つけた。一番大きい | 
| カブトムシではないが、とにかくでかい。そのカブトムシも、モンシロチョウ | 
| と同様、幼虫から成虫に羽化するときは、体の体重の30~40%が減るらしかっ | 
| た。 | 
| 「2兎を追うものは1兎をも得ず」ということわざがあるように、昆虫も、 | 
| 運動性と食料性の両方を手に入れることはできない。昆虫の生活は、まさにサ | 
| イズと密接にかかわっているという事がよくわかった。 |