挨拶 |
イチゴ | の | 谷 | の広場 |
哲也 | / | くさ | 中2 |
あいさつの役目とは、人が出合いの際に経験する生物的な緊張を和らげ、お |
互いの警戒心や敵意を弱め、反対に安心感を高める効用がある、ということで |
ある。私は友達と会話するときなど、「今日は寒いネ~」とはっきり言って意 |
味の無いようなことを言ってから、「あのさ~~」と本題に入ることが多い。 |
しかし、この一見意味の無いように見える一言が、これからの話題を膨らませ |
ていくのかもしれない。 |
このように、ちょっとした「あいさつ」は大切である。私の通っている中学 |
校は、3つの小学校から集まってくる。だから、一年生の時は友達作りに一苦 |
労だ。この時に役に立ったのが、「あいさつ」だ。「何部に入るの?」、「野 |
球部」、「えっ!、実は僕も野球部に入ろうと思ってたんだ!」、「はははは |
は」という会話はよくある。次の日2人はもうあだ名で呼ぶ仲になっていた。 |
私もこのような方法で友達を増やしていった。昔話の桃太郎もちょっとしたあ |
いさつときび団子によって、イヌ、キジ、サルを鬼退治を共にするほどの仲に |
したのだろう。 |
しかし、長い時間の無駄話はかえってよくない。授業中に友達と丸々一時間 |
おしゃべりをして、先生の話を全く聞いていなかったという経験や、電話を使 |
いたいのに、前の人の長電話でなかなか順番が回ってこない、という悔しい経 |
験をした人は多いのではないだろうか。また、「時は金なり」ということわざ |
があるように、時間の無駄でもある。 |
「多すぎる休憩は、少なすぎる休憩と同じように疲れさせる」という言葉が |
あるように、ちょうど良いあいさつが、お互いの安心感をより一層高める。 |