先頭ページ 前ページ 次ページ 最終ページ
自分の住んでいる環境を良く知ろう
アジサイの広場
AE86えや中3
 もう三十年も前のことだが、一九六〇年中頃、ヨーロッパの街角で初めて日
本車が走っているのを見たとき、涙が出るほど感激したことがある。当時の日
本の工業製品は、まだ性能的にも能的にもかなりお粗末で、欧米に対抗できる
のは価格だけといわれていた時代である。自動車も例外ではなく、これでドイ
ツのアウトバーンをフルスピードで走ることが出来るのか、と現場技術者の間
で心配の声が出るほどだった。ところが、今では「メイド・イン・ジャパン」と
いえば、性能の良さ、信頼性の高さの代名詞にさえなっている。
 
 キャッチアップの速さは、何も戦後の製造業に限ったことではない。にもか
かわらず、現代の日本人は、この驚異的な速さのキャッチアップを可能にして
きた自らの潜在能力に誇りをもっていない。大切なことは、時代的発展段階を
織り込んで考えてみることである。
 
 そもそも、長文にも書いてあったように、今の日本人は自分達の国の良さを
分かっていない。「隣の花は赤い」というコトワザがあるように、人間だれし
も自分達の住んでいる環境は目に入らないものである。それならば、日本の良
さを再確認してもらおう。
 
 まず、日本は拳銃などもあちこちに出回ってないし、とても平和な国だ。次
に、日本という国は食料も豊富にあり、普段の生活の中では何一つ不自由して
ないのだ。ちょっと少ないがこれで日本の良さを理解してもらえただろうか?
 
 普段私たちは「真似することは良くないこと」と理解しているが、果たして
そうなのだろうか。私はそう思わない。なぜなら、今の世の中は環境問題など
で全世界でクルマの「アイドリングストップ」を呼びかけている。私にはこれ
を一番最初にやり始めたのはどこの国かは知らないが、今では、日本各地にま
で浸透してバスなどの公共の乗り物などは交差点などで積極的にそれをしてい
るのを目にする。次に挙げられるのは燃費向上だ。十一月一日より発売になっ
た「ホンダのインサイト」というクルマは、5速マニュアルのガソリン車(補
助モーター付き)で世界一の燃費「リッター35キロ」を記録したのである。
これは徹底的に空気抵抗の低減と軽量化によって実現できたものである。しか
し、これはどこのメーカーの真似をしたわけでもなく、独自に開発したエンジ
ンとモーターによって作ったらしい。これからは、どこのメーカーもそれを真
似するに違いない。
 
 「魚というものは自分の住んでいる水の環境の良さが分からない。皆も同じ
じゃないか?」と去年の担任の先生がよく言っていた。自分はその通りだと思
った。皆さんも自分達の住んでいる環境がいかに良いものかということを理解
してもらえただろうか?
 
 それではこの辺で終わりにしよう
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

ホームページ