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鯨や象は
アジサイの広場
さやかあおべ高1
 シャチやイルカは決してただ餌が欲しいために本能的に芸をしているのでは
ない。彼らは捕われの身となった自分の状況を、はっきり認識して、精一杯生
きることを楽しむために「芸」を始めるというのだ。また、人間が彼らに何い
かを教えようとすると、彼らもまた人間に何かを教えようとするというのだ。
人間の「知性」は自然をコントロールし、意のままに支配しようとするいわば
「攻撃性」の「知性」だ。その結果人間は大量殺戮や環境破壊を起こし地球全
体の生命を危機に陥れている。これに対しクジラや象の持つ「知性」は「受容
性」の知性とでも呼べるものだ。自然の持つ無限に多様で複雑な営みをできる
だけ繊細に理解し、それに適応していきるために、その高度な「知性」をつか
っているのである。
 
 確かに人間でないほかの動物は無理強いをせずにまわりの環境を理解し、適
応させていると思う。近所に住んでいる犬はとても良くまわりの状況を理解し
ている。例えばその家には長女と長男がいるが家族からいつも長男が怒られて
いるのを、その犬は理解している。そして朝長男がなかなか起きてこないと長
男が怒られないために先に起こしに行くのだ。私はその犬をとてもかわいくて
優しい犬だと思う。もし人間だったらこんな機転が利くだろうか。小さい子供
ならそっと起こしに行くかもしれないが、もう大きくなってくると「ほっとこ
う!」となってしまうだろう。そう思うと犬はとても機転が利き、どんな時も
優しい動物である。
 
 また、人間はたいてい火事や地震の時まず自分のことを考えてしまう。しか
し、犬の場合は真っ先に自分の家族を守ろうとするのだ。人間は主に「自分が
・・…」というように自分の利益を考えて行動することが多い。その結果、人間
中心の世界を作り上げ、人間が世界の動物のトップに立つものであると考えて
いるのである。しかしほかの動物は常に他者を思いやり生きている。人間もそ
んな動物の姿を見習うべきである。
 
 もちろん人間はほかの動物よりも頭脳が発達しているかもしれない。しかし
それは人間が作った科学の中で測った頭脳であって、イルカが持っている声や
、犬が持っている鼻のよさや耳のよさなどなどは人間には真似できないことで
、一概にも人間が他の動物よりも優っているとはいえない。「人間というもの
は、結果から事のよしあしを判断する。」という言葉がある。人間は機械で出
たデータをもとに人間というものはやはり強いものなのだという事を認識して
いるかもしれない。しかし、そんなデータではなく本当にその動物の良い点を
見つけ、お互いを大切にする事がもっともっと必要である。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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