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無題
アジサイの広場
GT-Rえや中2
 社会は個人から成り立つものとされている。世間と個人の関係について注目
すべき事は、個人は自分が世間をつくるのだという意識を全く持っていない点
にある。
 
 欧米人は日本人を権威主義的だと見ることが多いが、それは日本人が常に世
間の目を気にしながら生きており、彼らから見ると個性的ではないように見え
るためである。
 
 日本人の多くは世間の中で暮らしている。その人一人一人がそれぞれ広い狭
いの差はあれ、世間がある。
 
 そのような時私たち日本人には、自分達が排他的な世間を作っているのだ。
と言う意識がほとんどないのである。
 
 今の時代は、職業などの名前を使って世間を通っている人も多い。天下りな
どをしたとしても、その職業の名前だけで世間を通っている人も多くなってき
た。
 
 最近は世間というものが、なんだか昔と変わってきた様に思う。例えば、何
人かで旅に出るために電車を待っているとしよう。列を作っている場合も、何
人かのうちの一人が先頭に並んで、後から来た者も、その先頭の一人の後ろに
ぞろぞろと割り込んでいくことが多い。このようなときは、自分達の仲間の利
益しか考えてないのである。電車の中で宴会を始めたり、騒いだりする人たち
は常にどこでも見られるのである。