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先進国の後を
アジサイの広場
にこ大3
戦後50年の間に、日本は米国の敷いたレールの上をただひたすら走ることで
 
 先進国にまでのぼりつめることができた。その間、日本は米国とのギャップ
 
 埋めるため、大量の知識を輸入し、それを吸収していくことに努めた。これ
が今の
 
 知識吸収型の教育といえる。しかし、日本が先進国となった今、もう米国の
用意し
 
 てくれるレールはない。これから日本がさらに発展していくためには、自ら
の手で
 
 レールをきずきあげていくことが必要である。そのために、まず教育面で、
知識吸収
 
 型の教育から自ら学ぶ教育への転換が必要であると思う。
 
 私が大学に入るまで受けていた教育は与えられた教科書が全てだった。その
教科が何
 
 の目的で存在しているのかを知ることもなく、ただ教科書と向かい合う。そ
れが大学
 
 に入ると驚くほど違った。大学では、自分の専攻するテーマに従って自分た
ちで研究
 
 材料を探しそれに従い答えを出そうとする。今、私はゼミで様々なテーマを
扱って研
 
 究しているが、そのどれも自分たちで図書館にいって調べ、自分の頭で考え
る。だか
 
 ら、興味を持ったテーマについてはいつまでも覚えていられるし、他人や自
分の考え
 
 について改めて見直す機会がもてる。私はこのような学習の方法をもっとは
やい時期
 
 から取り入れるべきだと思う。
 
 大学以外の場所においても、同じように自分での学習を大切にするうごきが
みられる。
 
 テレビの特集で見たのだが、ある学校では山林の中に校舎を構え、その中で
生徒達は
 
 自分の興味ある事柄をすきなように勉強する。例えば、木でいすを作る授業
があった
 
 リ、何か問題があった場合、先生抜きの全校集会を開いて徹底的に話し合う
。知識よ
 
 り体験することを大切にして、日常生活に必要なことはそういったことから
徐々に学
 
 いくらしい。全校集会のようすをみていると、小学校3年ぐらいの子が立派
に発言を
 
 していた。
 
 たしかに、みずから学ぶ教育にをいても知識は前提となってくる。しかし、
知識だけ
 
 で満足していてはいけない。詰め込まれた知識があっても、受け身でいるか
ぎり、何
 
 もできない。私たちがこれから成長していくためには、知識とその上に独創
性が必要
 
 だと思う。そのためにやはりそれぞれが自分で学ぶ姿勢を持つことが必要だ
。教育の
 
 広がりが、個人の可能性を広げ、さらには私達を進歩させてくれるのだと思
う。