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ロバと旅
アジサイの広場
遠藤せて高2
 「ロバが旅に出たところで馬になって帰ってくるわけではない」という言葉
があるが、これは中身が良くなっても外見は変わらない、つまり根本的には変
わらないという事だ。それに対して、「かわいい子には旅をさせよ」という言
葉があるが、子供にはいろいろな経験をさせひとまわりも、ふたまわりも大き
くならせよというものだ。私は、後の意見の方が私達にとっては前向きな考え
であると思うし、前者でいうと、根本的に変わらないといってしまえば、全て
がそう言えてしまうと思う。
 
 外見を良くするというよりも重要なのは、まず根本的に中身を成長させると
いう事だ。私達人間は、いくら中身がいい人でも洋服、持っている物などの外
見から見たその人の印象によってしか良いのか、悪いのかを判断できない所が
ある。実際、私は「外見ばかり気にするな」とよく親に言われるが、そんなこ
とを言われてもまわりの人を見ると外見なんかどうでも良いと思っているよう
な人は少ないと感じる。おそらく自分に自信がもてないのも一つの原因である
。外を飾らなければ、安心できないというか飾付ける事が普通だという人の方
が多いだろう。
 
 例えに、街で見る『おばさん』がある。
 
 おばさんみんながそうではないが、多くのおばさん達は、かなり派手な洋服
を着たり、濃い化粧をしたりと自分を良く見せようとする。多分、年をとって
くると化粧でしわを隠したいという人が多いのだろう。おばさんだけでなく、
見た目の悪いものは隠したくなる気持ちは良く分かる。「人間は、外見だけで
なく要は中身である。」
 
 「行きたい旅行先」というのに第一位、オーストラリア、続いてハワイ、カ
ナダとある。いずれもみんな想像上きれいな国だ。
 
 確かに他人の目を考えるとつい身の回りに気を遣いがちである。しかし人間
はそれだけでは判断できない、もっと複雑なものであり、独自に価値を持って
いるものでもある。