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ひとこと
優れた児童文学
アジサイの広場
小山くさ中1
 「不思議」と言えば、私という人間がこの世に存在しているという事ほど「不思議」な事はないの
ではないだろうか。児童文学とは、その私の存在の「不思議」を自覚させてくれるものではないだろ
うか。
 私もたまに自分という人間が今ここにいるのはなぜだろうかと思うと同時に、自分の存在についても
よく分からなくなるときがたまにある。そういう時には、児童文学を読み、自分の存在について気が
つくという事が大切ではないだろうか。
 私が一番感銘を受けた児童文学は「二分間の冒険」という本で、突然別世界にタイムスリップして
しまった主人公は、元の世界に戻るための条件が、この世で一番たしかなものを見つけることである
という事を知らされ、大冒険を繰り広げた結果、一番たしかなものは自分だという事に気がつき、元
の世界に戻るが、たった二分しかたってないという話である。私はこの本を読んで、自分の存在とい
うものを知り、「私」としての生涯を生き抜く事に全力を尽くさなければならないという事を教えて
くれたような気がする。
 児童文学とは「私」の存在の「不思議」を自覚させてくれる面でも大切である。