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ひとこと
新しい物と古い物
ウグイスの広場
平岡えぬ中2
 ラレルと言う言葉は、四つの仕事を受け持つ、実に良く働く勤勉な、助動詞である。一つ目は他から
の受身を表す。次に、動作をする人に対しての敬意を、表す。次にしようと思わなくても自然に起こる
自発を表す。最後に、あらゆる事が出来る、可能を表す。
 しかし口は怠け者で、何かと言うとすぐ手抜きしたがるのである。とりわけ可能の、表現を、ラレル
から独立させて、ラを抜きのレルにして、「見れる」「来れる」「起きれる」と言う具合に、表現する事に
した。
 言語と言うのはその本質においてうんと保守的な物である。そこで、そうかんたんには、言語多数決
の原理だの言語経済化の原理だのをうけいれない。いや、受け入れられないのである。
 この話のように、新しい物が入ってきた時には良く新しいものと古い物で争われる。これはずっと
昔からあることだ。例えば、昔、日本に、キリスト教が伝わった時にも、仏教徒と、キリスト教徒で争
いが起こったそうだ。もっと最近になると、鉄道が敷かれたときにも、馬車に乗っている人達と争い
があったようだ。
 このように新しい物、便利な物出てきたときには、大体新しいものと古い物で争いになるのである
。今は、まさに、そんな時代だと思う。