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アジサイの広場
さやかあおべ中3
 最近の車や家電製品などは十年以内の寿命のものが多いが無垢の天然林を使
った家具は百年以上もつ。無垢の木でできた質の高い家具を生活の中にいれて
みると、その迫力のみならず自然素材特有の温かさと柔らかさで、いまだ未熟
な私たちを、控えめだが確実にしっかり応援し、私たちの意識を変えてくれる
。最近は身の周りが安っぽい工業製品であふれていて若者の興味が安っぽいも
のに集中しがちである。木は何百年という生命を維持してきたなかで周りの環
境を良くすることはあっても悪くすることはなかった。この木の生き方こそ二
十一世紀という環境の世紀のために我々人間が学ぶべき姿ではないか。
 
 確かに今の生活は木が中心ではなくなっている。昔の家は本棚やたんすなど
はすべてと言っていいほど木であった。しかし、近代的な部屋というのは一面
が窓ガラスで本棚はアルミ製かなにかで一面白黒の世界のような部屋である。
この方がきちっとしていてカッコ良いと言うのは確かだが、実際住んでみると
ストレスがたまりそうである。私のいとこの机は鉄のようなギンギラで冷たい
机でいかにもストレスがたまりそうである。
 
 童話に「田舎のネズミと都会のネズミ」(ちがうかも)というはなしがある
。都会のネズミが田舎のネズミに都会はこんなにおいしいものがあるんだよと
自慢するがやっぱり田舎の方が良かったという話である。私たちも都会や近代
的な物にあこがれるがやはり自然は落ち着くものである。
 
 今の世の中は工業化が進み、人間が化学によって作り出した製品ばかりを使
いがちである。しかし、「経験は、最良の教師である。」という言葉があるよ
うに、何百年という時を経てきた木というのは素晴らしい、最良の教師であり
、私たちもこの木の姿を見習うべきではないか。