鳩や烏の害 |
アジサイ | の | 峰 | の広場 |
遠藤 | / | せて | 高2 |
この頃、家の近所にもハトが来るようになってハトの糞害が多くなった。そ |
のためハトが飛んでくるたびに追っ払っている。このような公害を起こしてい |
るのもハトだけでなく、カラス、イノシシ、サルなどにも言える。なぜこんな |
ことが起きたのか?昔ハトは神社などにいて、餌などをやったりするだけの関 |
係だった。しかし、この関係はなくなりつつある。これは、私たちと動物との |
間に一定の距離があるからこそ私たちは動物をかわいがることが出来るし、触 |
れ合っていたのかもしれない。人間同士にも同じ事が言える。 |
カラスだって昔からゴミを荒らすような鳥ではなかった。カラスは日本の文 |
学にずっと出てきた、人間と親しい動物だった。しかし森林を伐採し、動物た |
ちの住家である大切な自然を壊したのは私たち人間である。だから動物たちは |
人間の住む所にしか行き場がなくなり仕方なく人間界に降りてきたのだろう。 |
もとはと言えば、人間は被害者ではなく、加害者であったことを忘れてはいけ |
ない。 |
共存をするという事はとても難しいものである。その距離が離れすぎていて |
も何も分からないし、近づきすぎても欠点、醜さなど様々な相手の嫌なところ |
が見えてきてしまい、利害が生まれてきて対立することになる。 |
「舌きり雀」の話では、人間の世界に入り込みすぎた雀がおばあさんに罰とし |
て舌を切られた話だが、やはり「人間と動物」「親と子」「男と女」「自分と |
友達」の間にはある一定の距離が必要だと思う。近づきすぎるとけんかをして |
しまうのだ。 |
見ている分にはかわいい動物も一定の距離を超えて近づきすぎてしまうとハ |
トなどの様に人間と対立してしまうことがある。共存するということはそれな |
りに難しいことだが、人間だけが必ずしも被害者ではないことを忘れずに将来 |
お互いに共存して生きていかれたらなと思う。 |
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