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有限の資源と無限の浪費
アジサイの広場
ペー吉うき中2
 無垢の天然木によって作られた家具は、車や家電製品などよりも何倍も安く
、かつ生活を快適にし、長持ちする。また、本物の木を使った家具は、本物の
人間を育てる。また、安っぽい工業製品では、人間の意識が刹那的な方向に走
ってしまう。そこで、本物の家具から、自然のメッセージをじわじわと伝える
のがいいだろう。木の生命力と接して生活することは、二十一世紀に向かう私
たちにとって、大きなプラスになるはずだ。
 
 最近、私たちの身の回りに、使い捨ての製品や、安価で質が悪く、大量生産
できる製品が溢れている。使い捨ての懐炉や、使い捨てのビニール傘。これら
は安価で、状況に応じて購入することができるが、長期的な視点で見ると、決
して得ではない。一度使用してしまえばそれはゴミとなり、再利用もできない
。これは、限りある資源の、大いなる無駄遣いである。この文章で語られてい
るような自然の製品は、非常に長持ちする。浪費主義が流行する現在の世の中
で、こうした長持ちする自然、というのは非常に大切であると思う。
 
 「三匹の子豚」という昔話がある。二人の兄の豚が作った藁の家や木の家は
、作るのは楽だったが非常に脆かった。が、丁寧に時間をかけて作られた一番
下の弟豚の(書かれている本によって性別は違うが、それはこの際関係ない)レ
ンガの家は、非常に強固だった。簡単にできるが脆く、再利用もできない。藁
で家を作り、それに住むという思考から相当間違っているのだが、感覚は、我
々がビニールの傘をさすというのと似たようなものだろう。長期的な視点をも
ち、目先の刹那の楽に囚われない、というのは重要だ。
 
 天然の木の家具に限らず、長い期間使えるものは、我々人間の心を豊かにし
てくれる。現在の社会は刹那主義・浪費主義に向かっているが、これは資源と
いう面から見て、もったいない。捨てるべきか、使うべきか。我々の住む、有
限の地球という環境を考えれば、どちらをとるべきかはすぐに分かるであろう
。「自分がどうしたいか」という感情でなく、「自分がどうするべきか」とい
う状況で判断する。資源は有限だというのに、今の人間は、無限に浪費しよう
としている。我々は、一人一人が、消費のしかたについてもう少し考えるべき
である。