ひとこと
無題
イチゴの広場
きわ大1
 
 「マルチメディア」とは何であろうか。「マルチ」とは「多数の」という意
味であり、「メディア」とは「媒体」である。要は、一つで多数のものに対応
する媒体である。かつては、文字は手紙で、映像は写真で、音声は電話で、と
いうように単一の別々の媒体を利用していた。しかし、今日の「マルチメディ
ア」とは、コンピューターを媒体とした映像・音声・文字すべてをカバーするこ
とのできる情報手段なのである。
 
 このマルチメディア化が進むことによって、私たちは二つのことを得ること
ができた。
 
 一つは、情報を手に入れやすくなったことである。このことによって、私た
ちが得ることのできる情報の量がとてつもなく増えた。地球の裏側で起こった
出来事をその日のうちに私たちが知ることができるのである。しかし、このこ
とに対するマイナス面としては、手に入れられる情報が多すぎて、情報に流さ
れ消化しきれない部分がある。そのため、私たちは多くの情報に接するにあた
って、何を選択するか何を選択しないかという意識が必要である。
 
 二つ目にくるのことは、個人が情報を発信できるようになったのである。今
まで情報に対して受け身的であった私たちが、今度は逆に私たちからも情報を
発信できるようになった。たった一人でも放送局を作ることができ、多くの人
たちの関心をひくことも可能なのである。たしかに、安易な誹謗中傷も可能に
なったが、かつてインテルで起こったプログラミングミスもこのような個人が
発信した情報により発覚したのである。
 
 「多くの情報に接しやすくなった」「個人が情報を発信できるようになった
」この二つのことによって、私たちの視野が広がり、地球の距離が格段に縮ま
った。
 
 マルチメディアとは、「情報を受け取る」だけではなく、一歩先へいって「
情報を見て自分から踏み出す」手段ではないだろうか。