ひとこと
波長を併せる
イチゴの広場
天翔真人うち
 
 私の周囲でもまたラジオでも、恋愛感情を持つとき「身体に電流が走った」
ということを言う人がいる。残念なことに私自身は、身体に絶縁体でも入って
いるのだろうか、このような感覚を覚えたことはない。しかし、入学・入社を
したとき、また転校したときに初めて顔を合わせたのに、すぐに打ち解けて話
せる人がいれば、数年間同じクラスにいても、1度も話したことがないとか時
によっては、卒業するまで同じクラスと気付かないという経験はあると思う。
 
 これらは全て人間の持つ、波長のが大きな原因であると考えることが出来る
。同時に人間だけでなく、存在するもの全てに波長が存在しているともいえる
 
 私は大学時代、考古学の調査のため、いろいろな所で宿泊を伴う調査をした
。その中で、国内外関係なく、食生活や周囲の状況の変化のために体調を崩す
ことが、何度かあった。よく旅行に行くと、自分が家で使用している枕と違い
寝れないとか、普段気にしない北枕を気にしてみたりする人は多いと思う。そ
れらの行動は、自分が経験したことのない波長に対して、自分がいままで経験
してきた波長と合わせようと努力している証拠であると思う。
 
 また勉強に関しても同様のことがいえると思う。中には勉強という言葉だけ
で嫌悪感を覚えるような人もいるし、それぞれの教科により、斑がある人もい
る。しかし多くのものが、自分から努力しそれらが持つ波長に合わせようとす
る事により、それなりの結果をもたらすことは出来ると思う。
 
 その一方で、波長を合わせることにより、それによる副作用が出ることも知
る必要がある。日本が戦後にアメリカに追いつこうと、様々なことを国家とし
てやってきた。そして大きな力を持った企業に対し、保護をしてきたため、国
家としての波長が乱れてきてしまっているといえる。また、これまで仲の良い
友人の中に、新しく人が加わったために、これまで仲の良かった人が、仲が悪
くなってしまうと言うのも、新しい人により仲間の中での波長が変化したとい
えると思う。
 
 私たちは、外からの波長に微妙に反応して、時には自分が気付かないうちに
、自分で波長を合わせようとしているのかも知れない。しかしその波長に対し
、認識しているかいないかにより、影響の度合いが大きく違うのではないかと
思う。今私たちに必要なことは、より多くの波長に対し認識できる生活をし、
それが自分にどのような影響があるのか、冷静に認識することであると思う。